まず着手したのが「ぐにゃりと曲がったガラス瓶」製作。
リ○ビタンDの瓶をゴミ捨て場から拾ってくる。
これをどうしたら曲げられるんだろう、ぐにゃりと。そりゃ溶かせばいいんだろうけど、そもそもガラスが何℃で溶けるのかもわからない。PCでググってみる。「ガラス 溶ける 温度」。すると、だいたい1,000℃ぐらいじゃないかと書いてある。
ホームセンターに行き、よくBQなんかで使うバーナーを手にとって裏の説明書きを読むと、「炎温度1,300℃」とある。なんだ楽勝じゃないか。そう思った。楽勝楽勝。そう思った。恥ずかしながら。
バーナーを買ってきて早速、ガラス瓶に炎をゴーッと噴きつけた。
割れた。当然のことながら。
ガラスは、一瞬にして、もののみごとに、あっけなく、割れた。楽勝、なんかではなかった。
咄嗟に浮かんだのは、キューゲキな温度変化、ということば。キューゲキな温度変化を与えるとガラスは割れる。
じゃあどうすりゃいいのか。思案した。とにかくキューゲキでなきゃいいんだな。
BQセットを持ち出し炭火をおこす。そして、そこにガラス瓶をくべ熱する。充分熱したうえでガラス瓶に炎をゴーッ。今度はだいじょうぶ。割れない。しかしガラスのやつ、なかなか手強いぞ。じっとガマンで、2〜3分も熱しつづけただろうか、ようやく軟化点に達したとみえる。一点集中で熱しつづけた、その一点が、スミマセン、モーマイリマシタ、みたいな感じでわずかに凹んだ、と思うやいなや、ガラス瓶は、みるみるぐにゃりと曲がり始めた。成功だ。思わず快哉をさけんだ。なんだ楽勝じゃないか。
みごとに、ぐにゃりと曲がったガラス瓶を、おこった炭のあいだから取り出し、地面のうえに置いた。
調子づいてすぐさま、2本めのガラス瓶に挑戦!
しかし、悲劇は突如訪れた。
2本めのガラス瓶に挑戦中、かたわらでイヤな音がひびいた。パリン。見れば地面のうえで、さきほどの、ぐにゃりと曲げることに成功したガラス瓶が、あわれ、こなごなに砕け散っている。こなごな。もののみごとに、こなごな。
楽勝、なんかではなかった。
咄嗟に浮かんだのは、キューゲキな温度変化、ということば。熱するときも冷やすときも、とにかくキューゲキな温度変化でガラスは割れる、ということだ。
折角ぐにゃりと曲げることには成功したのに。くやしい。あきらめきれない。さらに挑戦をつづけた、何本も何本も。2本め、地面のうえに置けば、やはり程なくパリン。ならば少しずつ冷えていくように、おこった炭のあいだに暫く放置しておけばどうか。3本め、おこった炭のあいだでパリン。次もその次もパリン。パリン。いっそ急冷してみたらどうか。水の中でパリン。地面を掘って土をかぶせてみる。土の中でパリン。
夏休み後半のとある1日のことである。その日はそれであきらめた。
頼みはやっぱりネット。「熱衝撃thermal shock 物体が激しい温度変化によって衝撃的な熱応力を受ける現象.非定常な温度場で熱膨張・収縮が拘束されると,その程度と物体の弾性係数に依存した熱応力が発生する.特に熱伝導率が低い材料においては考慮すべき重要な現象となる.」(日本材料学会高温強度部門委員会HPより)
ウーン、じゃあどうすりゃいいの? ググってみたら、あった、ありました。
ジョレイバイ!
ぅわあ、なんかオドロオドロシイ。いや、ただ音のひびきが、だけど。除霊媒、じゃなくて徐冷灰。おもむろに、徐々に、冷やす、そういうものが、あるわけね、ようするに、ということがわかった。しかし、そのジョレイバイって、どこに売ってんの? これまたググってみてわかった。バーミキュライトが徐冷灰として使えるようだ。バーミキュライトって園芸用のあれね。というわけでホームセンターへ直行。
リベンジの日。ぐにゃりと曲がったガラス瓶を、おこった炭のあいだから取り出し、バケツにあけたバーミキュライトの中に埋めてみる。1時間経過。バーミキュライトの中に掌をつっこんだ。1時間経ってもまだ結構熱い。なるほど。徐々に冷えてるのね、やっぱり。数時間後、みごと、ぐにゃりと曲がったガラス瓶が完成!
その後、おこった炭がMOTTAINAIので、その炭でトウモロコシを焼いてみんなで食った。



