2006年11月25日

詩 I shut myself down 〜「あの日」そして「その後」〜(当日配布パンフより)

以下の詩は、「あの日」の台本同様やはりブインA&コモンAの共作。DVにより受けた精神的外傷をテーマに書いたものです。「あの日」上演後に舞台挨拶を終えてから最後の最後に朗読させていただいた詩です。ここに再掲します。

I shut myself down 〜「あの日」そして「その後」〜

たとえば…深夜の電車の車内で大声で喚きちらす酔っぱらい

たとえば…わたしの目の前でとつぜん怒り出す教師

その怒りに接したとたん
その怒鳴り声を耳にしたとたん

肩に力が入る…力が抜けない…体がこわばる…足が動かない…声が出ない

べつにそうしたいわけじゃない…
 べつにそうするつもりなんてない

…そうしたいわけじゃないのにそうするつもりなんてないのに…

叫びだしたいのに声が出ない
逃げだしたいのに足が動かない

…そんなわたしをわたしはどうすることもできなくて
…どうしょうもなくて…どうすることもできなくて

そして、

シャットダウン!

いきなり、すべてが、シャットダウンする

シャッターが下りる
スイッチが切れる
プラグが外れる

わたしがシャットダウンする
わたしをシャットダウンする

シャッターを下ろす
スイッチを切る
プラグを外す

《システムを停止します》
《システムを停止します》

わたしは遠ざかる
 世界から
世界は遠ざかる
 わたしから

もはや酔っぱらいの声も教師の声もわたしの耳には届かない

うすいうすい被膜がわたしと世界とをへだてる

そのうすいうすい被膜に
永久にわたしと世界とは
へだてられている
posted by 佐倉東高校演劇部 at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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